なかよししょうがつ





今日は新年会。
in 生徒会室。























ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ













ガッ  ガッ




シュバッ シュシュカーンッ




ゴンッゴンゴンッ


ばりばり むしゃむしゃ




シュピーン シャキャーン




がつがつがつ




キュロキュロキュロ




ドーン ドーンドーン

























 やっていることは高レベル。しかし、周囲に浮かぶ桃色の花が、どうにも… … 殴りたくなる。
 ソファに座って(どこから持ってきたんだコレ)イライラ馬鹿二人を眺めていると、後ろから御幸が背もたれに肘を付いて話しかけてきた。
「私たちも羽根つきしよーv」
「…………」
 こんなバカらしいことやってられるか。 とは言えない。なんだか言えない。
 しかし、やるかと言われたら、こんなもんやりたくはない。
 というか、こんな馬鹿二人のやっていることをみると、同じゲームをする気が限りなく失せる。
 答えに困って沈黙する。
「あ」
「?」
 ふと、御幸が小さく声を上げた。なんだよ。
 なんか変なことでもあったか。あの馬鹿二人はいつも変だ。
 眉をしかめながら顔をそちらに上げる。





 グボッ





「なにやっとるんだサルめ」
「半屋君、ちゃんとよけてくれなくちゃ」
 ………………
 ………………
 ………………
 ………………
 多分、額に赤く跡がついてるだろう。
 この馬鹿どもの打ってきた(威力はもはや、撃ってきた)羽根つきの的の形で。
「大丈夫?半屋くん」
 ………………
 コロン。床に的が落ちた。













「オセチできたよーぐべっ
 オセチのお重を抱える僕達の前で扉を開けて生徒会室の中に一歩はいったクリフさんが、いきなりの奇声を発して後ろに倒れこんできた。うわっ。伊織さんも嘉神さん(ひとり大量に持ってもらっている)も僕も、とっさに後ろによける。この生徒会書記になってから、俊敏さが増した気がする。
 クリフさんがいきなりの奇声。何があったか、と言えば、まあ、うん、わかる。推し量れる。
「そんなところに立っているな!!」
「ジャマだバカ!!」
 相変わらずだ。相変わらずです、この二人。年が明けようがコレなんですね。
 新年早々、乱闘になっています……。
 たよりの四天王の皆さんは、
八樹さん:面白そうに興味深そうに冷静に見ている
御幸さん:楽しそうに微笑んで見ている
嘉神さん:ひとり頑張って止めようとしてくれている(お疲れさまです)
 クリフさんは、沈黙を守っている。そして、黒いオセチの海(ゴマメと黒豆の段担当でした)に埋もれている。
 更なるたよりの伊織さんは。

 微笑ましげに笑って。


「今年もこんな感じですが、よろしくお願いします」
 誰を向いて言ってるんですか。






**200701

 今年も明稜の皆さんはこんな感じで。
 今年もよろしくお願いいたします。